脊椎動物の脳の起源

Last updated on Sunday 20th July 2003


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仲田 2003.07.18 Fri 13:08:27
Nature の News & Views からです。 脊椎動物は、頭索動物(ナメクジウオ)、尾索動物(ホヤ)、棘皮動物(ウニ、ヒトデなど)、 半索動物(ギボシムシなど)と共に新口動物に含まれます。 これらのうち、半索動物の仲間はさほど特殊化が進んでおらず、原始的な体制をとどめていると考えられています。 そこで、新口動物の祖先の姿を明らかにするためにギボシムシの仲間の遺伝子発現パターンが調べられたそうです。 詳しくは分かりませんが、脊椎動物の脳や脊髄の発生に関わる遺伝子群が、 半索動物では表層の神経系をつくるのに関わっていたようです。 表層の感覚神経が一部に集中して脳になったとすれば興味深い話です。 ペンフィールドによる体性感覚野の地図などを思い出しますね。
News 記事は Lacalli, T. Body plans and simple brains. Nature 424, 263-264 (2003).
読んでいませんが、原論文は、 Lowe, C. J. et al. Anteroposterior patterning in hemichordates and the origins of the chordate nervous system. Cell 113, 853-865 (2003).

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