セロトニンの発生および形態形成との関わり

Last updated on Sunday 26th January 2003


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柿原 Date: 2003.01.08 Wed 22:13:32

神経系が発生を終える前にニューロトランスミッターが成している系の解析は 1960年代に始まったそうです。例えばセロトニンなど 古典的ニューロトランスミッターの作用はかなり種横断的に保存されており、 細胞増殖・細胞移動・細胞分化・形態形成・遺伝子発現といった 発生過程において調節に関わっていることがこれまでの知見からわかっています。 分子生物学的な解析がさらに進めば、脊椎動物における 神経系の進化上の誕生への新たな理解が生まれるかもしれません。

  セロトニンは受容体や完成した神経伝達系と 同様な情報伝達系機構の活性化を促していることを 示唆する結果が得られ(参考1)、 ある進化生物学的な脊椎動物の神経系への仮説が登場しました(参考2)。 今後の研究発展が期待されます。

参考2はまだ手にいれていないので読んだら補足します。

参考1:

参考2:


柿原 Date:2003.01.09 Thu 20:18:17

参考2のThe future of evolutionary develpmental biologyを読んでみたのですが、 参考1で述べられているような野心的な内容は触れておらず、 今後の展望みたいなもので終始していました。 でも、このトピックについての概略が述べてあるので、 最先端へのキャッチアップの糸口としては読む価値があるかもしれません。


仲田 Date:2003.01.10 Fri 19:32:25

どういう動物の神経系が調べられているんですか? 神経というと、刺胞動物門などが最も原始的で、 筋肉運動の誕生ともからめて調べやすそうな気がするんですが。


柿原 Date:2003.01.11 Sat 07:09:49

今回用いられた実験動物はウニとマウスでした。 刺胞動物は神経系をいじるのにも適さない上、 実験動物の確保が難しいという致命的欠陥があります。 透明であるという利点をはるかに上回る欠点があるため、 あまり実用化される見込みはないでしょう。 引退後の楽しみとして、ヨウラククラゲの系代飼育法の確立を やってみることをちょっと夢見てます。 神経系の論文はDrosophila melanogasterC. elegans などメジャーどころも含め、だいたいモデル動物で行われることが 多いみたいです。ついさっきまでいた臨海実験所では、 なぜか淡水魚のニューロトランスミッター機能解析をやってました。


仲田  Date:2003.01.16 Thu 20:07:43

ふと気がついたんですが、ミズクラゲとかって栽培キット売ってませんか? それとも系代はできないんでしょうか。


柿原 Date:2003.01.16 Thu 20:33:50

ミズクラゲは面白くないんですよ〜。いっぱいいるし、 それほど綺麗じゃない。とにかくヨウラククラゲがいいんです。 変なこだわりですが。


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